京都文教大学 臨床物語学研究センター

オンラインフォーラム

 コロナ状況となり、私たちが大切にしてきた対面でのやりとりを補うものとして、オンラインでのやりとりも貴重になってきました。
 当センターからの語りに加え、みなさまからの語りを受けとめ、語り合えるような場をオンライン上にも!と願い、フォーラムページをつくりました。
 ご意見・ご感想・メッセージを、ぜひお寄せ下さい。

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センター長さん (932d1m9j)2025/4/1 13:18 (No.1417533)削除
今日は入学式。新入生のみなさん、入学おめでとうございます。新しい生活が始まりますね。
心に浮かぶのは、岩井俊二監督の『四月物語』。桜の季節に一人暮らしを始める大学生の物語です。
松たか子の初主演映画。ほぼ半世紀前の作品ですが、あの胸キュン感は色褪せない。。。


そして、岩井監督の長編デビュー作『Love Letter』が、30年の時を経て4月4日よりスクリーンに蘇ります。
語らない死者を共有しながら、心がつながっていく物語。
昨年末に亡くなった中山美穂を偲びながら。。。
https://loveletter4k.jp/

みなさんの春の物語を教えて下さい。
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せんたー長さん (8oz62cq3)2024/8/31 07:39 (No.1254414)削除
ひろみっきーさん、研究会へのご感想、ありがとうございます!
現代タイと村人たち、そして馬場先生の物語が重層的に展開する、30年の物語でしたね。
異世界に入り込んで、流れに身をまかせ、なんじゃこりゃ!という発見をする。研究とは本来、このように自由な探求なのだ、と勇気づけられるようでした。
異文化と自文化のインタラクションの中で展開する私のプロセス、文化人類学と臨床心理学の共通点も多く発見できましたね。
馬場先生の奏でる語りに身をゆだね、知的好奇心を大いに喚起されながら、
それぞれの臨床と研究についても振り返る(自然治癒力覚醒型支援!)、貴重な機会となりました。この楽しさと幸せが世界に広がっていきますように。
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H
Hiromickyさん (8y8exqnk)2024/8/6 16:48 (No.1232961)削除
馬場先生の研究を学ぶことができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきまして、ありがとうございました。集団のアイデンティティの形成と変化の様子を知り、人間社会の成り立ちを感じ取ることができました。「行き当たりばったり」に出会う「なんじゃこりゃあ」の感動、現象を理解していく文化人類学と臨床心理学の共通点など、全てをここに書き切れないほど多くのことを学ばせていただきました。懇親会では、馬場先生が長年にわたって探求されているちんどんセラピーを体験し、人類の幸福と平和な文化にどっぷり浸かることができました。この楽しさと幸せが世界に広がりますよう祈っております。本当にありがとうございました。
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センター長さん (8oz62cq3)2024/6/29 14:41 (No.1201519)削除
ざわざわ森さん、研究会へのご感想、ありがとうございます!
最後の夢、菜穂子からのメッセージは、二郎の夢を、そして人生を後押しする風ですね。最初の夢が覚めた後、見守ってくれていた母親に「僕は飛行機の設計家になります」と夢を宣言した二郎が、夢が絶望に変わってしまった後、アニマとつながりながら、再び歩み出すイメージが心に残ります。およそ90年を経て、自然災害、感染症、経済状況、そして戦争という逆風の中を生きていく、私たちの背中をも後押ししてくれるメッセージに感じられてなりません。
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ざわざわ森さん (954q6u1m)2024/5/23 15:54 (No.1170475)削除
現実と夢の繋がりを「風立ちぬ」では素晴らしく描いている様に感じました。紹介された夢の中で,、最後を除いた全てがこれからのことが描かれていたと思います。しかし、日本の敗戦後に見た最後の夢では、今までと打って変わって、「どうだったか」といった飛行機の振り返りや、亡くなられた奥さんからのメッセージなど、今や過去を思わせる描写が多かったです。この夢は、明治維新から富国強兵を積み重ねてきた日本が、敗戦後どうなっていくか分からないという混乱状態にマッチしている様に感じました。また、奥様の「生きて」という言葉は、「自分は結核で先に逝ってしまったけれど、あなたには生きてほしい」という意味で捉えていましたが、「あなたの夢(飛行機)は決して終わっていない。これからも続けていって」という次郎の夢を後押しをするセリフに聞こえてきました。カプローニの「美しい風のような人だ」という比喩からも、堀越二郎の人生に風を吹かせていった人物なのだろうと考えました。
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センター長さん (932d1m9j)2024/4/1 14:51 (No.1124447)削除
今日は入学式。新入生のみなさん、入学おめでとうございます。新しい生活が始まりますね。
心に浮かぶのは、岩井俊二監督の『四月物語』。桜の季節に一人暮らしを始める大学生の物語です。
松たか子の初主演映画。ほぼ半世紀前の作品ですが、あの胸キュン感は色褪せない。。。



みなさんの春の物語を教えて下さい。
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せんたー長さん (91vqe28s)2024/3/2 18:50 (No.1094312)削除
ヒロミッキーさん、ビオフェルミンZさん、研究会へのご感想、ありがとうございます!
今回の芝田先生のご発表、私たちが日本人の集合的な精神性につながりながら、現代を生きるクライエントに向き合う際のヒントに溢れていましたね。
柳田國男の記述した幽霊の特徴として、特定の相手に知らせようとして、場所を離れてでも追いかけてくるというのが印象的でした。それほどのものであれば、私たちは幽霊さんからのメッセージを受けとめなければなりません。
日本昔話大成から網羅的に抽出された、幽霊が登場する全国津々浦々からの昔話たちには、不思議と通底する物語が見えてきます。それら一つひとつを丁寧に読み解き、幽霊を登場させる生者の心理を考察したところが、今回の芝田先生のご発表のおいしいところでした。
精神症状や脳の視点を重ねるのも、精神科臨床をされている芝田先生ならではですね。僕は夢の脳科学の視点を重ねながらお伺いしていました。村上春樹の子易さん、君たちはの亡き母や大伯父なども重ねていました。研究会でのディスカッションや懇親会でのアフターディスカッションでのみなさんとのやりとりも大変面白かったです。ありがとうございました!
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ビオフェルミンZさん (914vp4od)2024/2/12 23:49 (No.1074127)削除
第15回物語研究会。連想が広がる、非常に面白いお話でした。ありがとうございました。

芝田先生のお話に耳を傾けている最中、自分のなかにはイザナギとイザナミの国生みの話が頭に浮かんできました。幽霊の最大の特徴が身体を持たないことにあるとするならば、国生み=身体の創造が為された瞬間、幽霊もまた、生まれたのではないか。

気になるのは「蛭子」「淡嶋」の存在です。この二柱は「形が定まらなかった」「立ち上がることが出来なかった」といったことから国生みの際に子として認知されず、葦船に乗せて海へと流されます。「水との親和性」「形の定まらないところ」「不具(足がない)」といった特徴が幽霊のそれと重なるように思えてきました。怪談に水子の話が多いことなども。

蛭子については漂流神として後に「えべっさん」になったように、福の神としての明るい側面もあります。この辺りも講義のなかで「幽霊は必ずしも怖い存在だったわけではない」というお話とも重なる気がしました。
淡嶋は記紀にはほとんど記述がないそうですが、そこにかえって「儚さ」という特徴を感じます。西洋や大陸にはない、日本独特の寂寥というか。

国生みという大仕事の影で、ひっそりと流されていった子どもたち…。その存在に対しての後ろめたさ、さみしさ、哀惜がどこか根底に日本人のなかには刻まれていて、それが日本人にとっての幽霊の元型イメージとしてあるのではないか。正しく「幽かな霊」としての…。

なんてことを考えていました。ながながとすみません。
しかし、幽霊ってほんとうに怖いけど魅力的な存在ですよね。

(ついでに、国生みの後、イザナミは死んで黄泉の国で醜い怪物となってイザナギに襲いかかりますが、これが日本最初のバケモノか?とも思いました)
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ヒロミッキー田中さん (90ylzgyq)2024/2/8 14:30 (No.1068427)削除
大変興味深いご発表をありがとうございました。幽霊と心理臨床について様々なことを学ばせていただきました。我々が幽霊を見るとき,意識や自我の機能水準がしっかりしている時にも感じ得るし,「後ろめたさ」や「不安」を抱えている時の状態でも感じ得るし,「恐怖」を覚えているような危機的な状況でも感じうることがわかりました。心理臨床家として相手の心的現実あるいは(外的)現実にハッと感動して受容しながらも,介入が必要な進行性の幻覚・妄想の類のものなのか,現実検討力の備わった安心して聞けるレベルのものなのかを見極める感性や条件について,時間があれば先生にお聞きしたいと思いました。昔話の中では「岩手県の枯骨報恩」の物語は,恐怖体験がもたらした自我の崩壊を食い止める象徴として幽霊が機能しているように思いました。芝田先生の心理臨床的視点や昔話の網羅的検索と考察の視点から,幽霊・錯覚・妄想のそれぞれの成立や実現について,今後またご講義いただきたいなと思いました。
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せんたー長さん (8oz62cq3)2023/12/2 16:27 (No.994084)削除
ヒロミッキーさん、研究会へのご感想、ありがとうございます!
少女性・女性性・母性性に加え、母神性という水準は、ヒロミッキーさんのスケールの大きさを感じます。あの物語は、眞人が母を求めて降りていく物語であると同時に、傷ついた母なる世界(Anima Mundi)が眞人の救済を求めている物語とも受け取れますね。
別れることで出会い、出会いと別れを繰り返す、私たちの人生の背景にある永遠のテーマ、心理臨床においても大切に共有していきたいです。
こちらこそ、いろいろなところを活性化していただき、ありがとうございます。またやりましょう!
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ヒロミッキー田中さん (8y8exqnk)2023/12/1 21:12 (No.993163)削除
「君たちはどう生きるか」の映画はまだ観てなかったのですが、女性像の変遷や多様性のテーマについて、様々なことを学ばせていただき大変有意義な時間でした。小女性・女性性・母性性・母神性の循環的・螺旋的なスペクトラムのどの水準との関係性の中でどう生きるか。主人公の好奇心と恐怖に寄り添う女性と共に、一度揺らいだ母なる地盤の裂け目から奥に降りていくときの宮崎駿の光と闇の描写の一つ一つに、大変深い洞察を感じました。また、一つに安定していた状態(胎内)から別れることで出会い、そして流れる時の中で出会いと別れを繰り返す、永遠の傷と喜びを帯びて求め続けられる永遠のテーマが、私たちの人生の背景にあるように感じました。女性や母に関する元型について、様々なことに気づかされ、多くのことを学ばせていただきまして、誠にありがとうございます。研究会も懇親会もとても楽しかったです!ありがとうございました。
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せんたー長さん (8oz62cq3)2023/4/27 16:35 (No.768762)削除
うたこさん、耳寄り情報、ありがとうございます!
この時期にぴったりです。四月物語だけに、今月いっぱいの限定公開のようです。
すべての新しい生活を始めるみなさんへのプレゼントですね。

確かに雨が印象的な物語です。雨月物語と何か重なるところがあるでしょうか笑

岩井俊二の新作『キリエのうた』が10/13に公開されるのもこのYouTubeで知りました。
こちらも、いまから想像をふくらませながら、楽しみです:)
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せんたー長さん (8a1qweod)2022/4/1 13:35 (No.394520)
今日は入学式。新入生のみなさん、入学おめでとうございます。新しい生活が始まりますね。
心に浮かぶのは、岩井俊二監督の『四月物語』。桜の季節に一人暮らしを始める大学生の物語です。
松たか子の初主演映画。ほぼ半世紀前の作品ですが、あの胸キュン感は色褪せない。。。

みなさんの春の物語を教えて下さい。
匿名さん (8pklm0a4)2023/4/27 15:54削除
せんたー長さん、皆様

雨月物語、現在、YOUTUBEで期間限定で全公開をしているみたいです!!

GWまで見られるようになっていたらいいですね。ぜひ!!
うたこさん (8pklm0a4)2023/4/27 15:56削除
間違えました。雨月物語ではなく、四月物語でした!雨月物語は、上田秋成ですね
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はなさん (8pizat4e)2023/4/26 12:42 (No.767744)削除
5月開催の公開トークセッションについてのお知らせです。
2023年5月17日(水)に「物語と音楽~物語が生まれる場としてのライブハウス」を開催いたします。

ライブハウス。 そこは、 ミュージシャンが音楽という物語をつむぐ空間であり、 また、 オーディエンスが新しい音楽(物語)を発見する場所でもあります。そもそもライブハウスとはどのような空間なのか。 そしてコロナ後の社会状況に合わせてどのように変化していこうとしているのか。京都二条のライブハウス GROWLY の代表、 角田恭平氏をお招きしてお話を伺います。 参加者(学生 ・教職員 ・一般の方々)を交えたディスカッションも行います。
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せんたー長さん (8oz62cq3)2023/4/12 15:56 (No.755198)削除
タテーシさん、くらにーさん、書き込みありがとうございます。
別れと出会いの季節。物語研もお別れの寂しさを味わいつつ、新しいみなさまをお迎えし、心強さも感じています。また気持ち新たに今年度も面白いことをやっていきましょう!

くらにーさん、ハガレンの論文、楽しみです。未生性、特別性の喪失、心的誕生、興味をそそられるテーマですね。論文化の前に研究会などで発表いただいても!です(笑)。応援しています:)

いよいよ明日は村上春樹の6年振り新作『街と不確かな壁』解禁。新年度スタートの自転車操業的日々の中で、潤いの時間を得られるのが楽しみです〜。
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くらにーさん (8oyzkkn1)2023/4/12 12:54 (No.755051)削除
臨床物語学研究センター所員の倉西です。
ここに何も記載しないまま、今に至ってしまっております。。。
話題を何か書いてみます。
堀内先生と鈴木さんがいなくなられて寂しい感じでしたが、堀内先生が客員研究員で会議にもご参加いただき、まだいて下さっているような気分でした。

最近の自分のことで物語関係では、「鋼の錬金術師」の物語分析で論文をちゃんと書こうと思うようになりました。読み直すとやっぱりおもしろい、ハガレン。また書けたらここでも報告します!
テーマとしては未生性と生まれるということ、のあたりです。。。ハガレンは特別性の喪失を通した心的誕生、がテーマになっていると勝手に思っているところです!がんばりまーす!
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タテーシさん (8o85udnr)2023/3/24 18:20 (No.737517)削除
このフォーラムに書き込みをしないまま、研究支援オフィス復帰の1年があっというまに過ぎてしまいました、事務員タテイシです。。。
臨床物語学研究センターに関わるすべてのみなさまにおかれましては、この1年おつかれさまでした。そしてこの春をもって堀内先生、鈴木課長のご退任とのことで、それぞれに新たな「物語」が豊かに紡がれていくことを祈念しつつ、残されたわたしたちも新年度を迎えたいと思います。これまでのご指導、ありがとうございました!
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せんたー長さん (8jknnnrd)2022/11/27 12:53 (No.619355)削除
うたこさん、投稿ありがとうございます。
『やまぶき』話題沸騰ですね。https://yamabuki-film.com/

監督もおっしゃってましたが、観る人によってさまざまな感想を語りたくなる、そんな不思議な映画です。

文教でのトークセッション3日後「井戸端人類学 F2キッチン」でのキャッチフレーズは「今立っている場所は世界につながっている」。

まさに、母なる大地・真庭に包まれ、支えられた、世界に向けてのサイレントスタンディング。

この映画に出会うと、日常が変わります。

物語研HPのアーカイブコーナーから、山﨑監督とのトークセッションをぜひのぞいて下さい。そして、映画館で『やまぶき』に出会ってきて下さい!

京都みなみ会館 https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/20358/
大阪・シネ・ヌーヴォ http://www.cinenouveau.com/sakuhin/yamabuki.html
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うたこさん (8jbb1dzv)2022/11/20 23:50 (No.613009)削除
映画「やまぶき」 みなさま見られました?
山崎監督は、京都文教大学の卒業生です。

「ひかりのおと」の上映と山崎監督のトークセッション(臨床物語学研究所主催でした)の後、
絶対に見たくて、今日、見てきました!

多くは語られない映画ですが、言葉以上の根底に流れる人の生きざまを
映画全体で見せつけられたような、そんな感想を持ちました。

まさにサイレントスタンディング。
想いを持った人が「在る」ということの意味を感じずにはいられません。

俳優の演技が本当に素晴らしく、どこを切り取っても日常が美しく
関係されたすべての人が世界観を共有していることが伝わり、
映像の背景にも重みを感じさせられました。(トークセッションを聞いたからなのでしょうか)

見られた人は、また感想を教えてください。

見ていない人はぜひ!おすすめです
(ネタバレしないように、書くのが難しく、抽象度が高くてすみません・・)
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からあげ王さん (8bxknsn1)2022/5/19 00:33 (No.430775)
明日は研究会ですね。
 前回の研究会のあとの親睦会で、ナウシカの物語において母性が重要なら、妊娠というテーマは存在しないのか、といった感じの疑問をどなたかがおっしゃていたように思います(酔っていたのでうろ覚えですが)。興味深い疑問だったのであれから考えていたのですが、物語の開始から大海嘯までの前半部分はまるまる巨神兵(というナウシカの影)の妊娠期と見れるんじゃないかなぁと思いました。物語のはじめから登場し、裏で少しずつ成長し存在感を増していく巨神兵の感じとか。
 戦争を通して母性の接近と拒絶が繰り返し生じるところ、王蟲のような深い生命の力を感じるような体験だったり…自分には妊娠経験はありませんので想像でしかないのですが。ナウシカの臨死体験からの復活はそのまま、ナウシカ自身が産道を通って自らを出産した体験だったのかなとも思いました。妊婦さんを「身重」と表現しますが、風のように空を舞うナウシカと対極にある言葉なだけに、かえって重なるものを感じます。

明日の会ではどのようなお話が聞けるのか、楽しみです。
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(c)京都文教大学 臨床物語学研究センター