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ざわざわ森さん (954q6u1m)2024/5/23 15:54 (No.1170475)削除現実と夢の繋がりを「風立ちぬ」では素晴らしく描いている様に感じました。紹介された夢の中で,、最後を除いた全てがこれからのことが描かれていたと思います。しかし、日本の敗戦後に見た最後の夢では、今までと打って変わって、「どうだったか」といった飛行機の振り返りや、亡くなられた奥さんからのメッセージなど、今や過去を思わせる描写が多かったです。この夢は、明治維新から富国強兵を積み重ねてきた日本が、敗戦後どうなっていくか分からないという混乱状態にマッチしている様に感じました。また、奥様の「生きて」という言葉は、「自分は結核で先に逝ってしまったけれど、あなたには生きてほしい」という意味で捉えていましたが、「あなたの夢(飛行機)は決して終わっていない。これからも続けていって」という次郎の夢を後押しをするセリフに聞こえてきました。カプローニの「美しい風のような人だ」という比喩からも、堀越二郎の人生に風を吹かせていった人物なのだろうと考えました。